Excelラボ「光速のPowerPoint講座」を受けてきました

PowerPointの操作を初めて教わった講座

プレゼンテーションでPowerPointを使ったことは、勤務していた時代からありましたが、使い方は独学(見よう見まねや、ネットで調べて)で、PowerPointの使い方自体を習ったのはこの講座が初めてでした。

Excelラボ「光速のPowerPoint講座」

先月まではお客様への説明資料はWordとExcelだけで作っていたのですが、今月からは、よりビジュアルにわかりやすい資料にアップグレードしていこうと、PowerPointを説明資料づくりに用いることにしたところで、操作につまづいてしまい、

2017年9月に初めて受講したこの講座のレジュメを読み返したものの、しばらくPowerPointを使わないうちに、内容をかなり思い出せなくなり、

Excelラボのホームページを見たところ、直近に開催されるではないか!と、ピンときたらゴーで、昨日再度受講することにしたのでした。

「最善手」を学ぶことは「働き方改革の本質」を学ぶこと

Excelラボの講座は、これが初めてではなく、2017年7月にはExcelの講座を受けたこともありました。

最善手~Excelは将棋によく似ている?(当時、CPA会計学院で開催)

講師の飯富先生は、アプリ(ソフト)の原理、仕組み、挙動を十分理解した上での「最善手」を指導する姿勢が徹底していますが、

2017年当時よりも、2020年の今の方がより強く「最善手」が求められています。「働き方改革」が強く推進されるようになったからです。

働き方改革は労働時間の短縮を実現するものですが、単なる時間の削減ではなく、投入時間あたりの生産性を極限に高めることがその本質だと認識しています。

つまり、同じ成果ならば、従来よりも圧倒的に短い時間で出すことが働き方改革の本質であり、

アプリの操作の「最善手」を教えるExcelラボの講座は「働き方改革」の本質を教える講座ともいえます。

当事務所も投入時間あたりの生産性を極限まで高めたうえでの時短を目指しています。

週休3日の実現は現状ではまだまだ厳しいですが、週5日・一日7時間(昼休み除く)から、一日当たり15分は削減できるよう、まずは、勉強と試行錯誤を重ねてまいります。

1日で基礎から、PowerPointの仕組みと操作を体系的に学べる、稀有な講座

さて、昨日のこのセミナー、朝10時から夜21時までの長丁場ではありましたが、

たった1日で、基礎から操作方法を学べるとともに、頻繁に使うこととなるショートカット、PowerPointの原理、仕組み、挙動の理解もすすむ、非常に精巧に組み立てられた稀有な講座であり、

公認会計士や税理士はもちろん、働き方改革に関心のあるビジネスパーソンや、より時間を有効に使いたい学生ならだれでも受けたほうが良い、と思いました。

初めて知る理論:PowerPointは「オブジェクト(=画面上のモノ)」の集合体

四角、三角、丸。図形というオブジェクトを並べる。上部の「テキストボックス」もオブジェクト

PowerPointは本で勉強したことすらなかったので、理論としてこの言葉を聞いたときにはとても新鮮でした。

本で勉強したことのある(現在でも適宜読んでいる)Excelについても、飯富先生の練りに練ったと思われる理論「Excelはセルの集合体」は、記憶に残る新鮮な理解であり、

Wordについても「Wordは行の集合体」と、きわめてシンプルに記憶に残る理論的基礎を提供して下さいました。

はじめて学ぶ基礎知識:スライドマスタ

本で勉強したことがないPowerPoint、スライドマスタという言葉・機能はこの講座で初めて耳にしました。

スライドマスタとは、スライドの前提となる「型紙」「デザイン」のことです。複数枚作成することが可能です(デフォルトでは10枚程度用意されています)。

個々のスライドをつくる前に、まずスライドマスタという「型紙」「デザイン」を設定し、設定したスライドマスタから「新しいスライド」として用意して、それに文章を書いたりオブジェクトを配置したりして個々のスライドを作るというのがあるべきPowerPointの使い方です。

長いこと「スライドマスタ」の存在を知らずに(知らないから意識せずに)、図形やテキストボックスの貼り付けと文字入力と配置の組み合わせだけでPowerPointを作ってきてしまったのですが、これはあるべき使い方ではありませんでした。

スライドマスタは、個々のスライドの編集画面(講義では「表の世界」と表現されていました。なおスライドマスタは「裏の世界」と表現されていました)からAlt→w→mと順番にキーを押すことで移動できます。

スライドマスタから個々のスライドの編集画面に移動するにはAlt→w→l(エル)です。

スライドマスタ

はじめて学ぶ基礎知識:プレースホルダーとテキストボックスの違い

そして、これも全く知らなかったので意識もできなかったのですが、文字を書き込める領域(ボックス)は、2種類あることを知りました。「テキストボックス」「プレースホルダー」です。

Excelにもある「テキストボックス」のみ知っていました。「プレースホルダー」初めて知りました。

なお、テキストボックスとプレースホルダーは形が似ているので、見分け方が重要になってきますが、Alt+F10を押して「選択ペイン」をウインドウの右側に出します。

それが下の画像です。画像の右側「選択ペイン」の「テキストボックス3」の背景がオレンジ色になっており、これに対応するかたちで、スライドのテキストボックスのまわりに”小さな〇が表示”(選択)されています。

テキストボックスと表示されているボックスがテキストボックス。
その上の「ダブルタップしてテキストを追加」と表示されているボックスが
(コンテンツ)プレースホルダー

そして、両者の使い分けも初めて知ることとなりました。

  • 本文はテキストボックスにではなくプレースホルダーに入力する
  • テキストボックスは注釈としての位置づけで使用する(テキストボックスは図形の一種と位置付けられている)

プレースホルダーはタイトルや本文などを配置するために、場所を確保(ホールド)している、という意味とのこと。PowerPointはプレースホルダーに本文を書くことが前提の設計になっている、ということです。

それゆえに、プレースホルダーに書いたタイトルや文章は、先に述べたスライドマスタの「型紙」を変更しても、変更後の「型紙」に引き継がれ、変更後の型紙が指定する場所に移ることになります。

テキストボックスにそのような機能は無く、型紙を変更しても、変更後の型紙における配置場所が変わったりしません(他の図形と同様、手動で移動する必要があります)。

終わりに

初めて教わったPowerPoint。

本すら読まず、見よう見まねで使ってきたことから、目からうろこの、新しく知る重要なことが多かったです。

受講料は1日で28,000円でしたが、内容の濃さと得られる知識を考えれば、リーズナブルと言えます。

今後は学んだ知識を実際に使い続けて、血肉にしていき、時短を図ります。

さて、PowerPointに限らず、ExcelでもWordでも、独学やら前任者の見よう見まねで学んできた方は、私だけではないと思います。

各アプリが動く原理や、実際の動き(挙動)、仕組みを体系的に講義するこのようなセミナーは、これまでの独学や見よう見まねで得た知識や経験や思考の整理につながるばかりでなく、新たな発見や学びも多いと思います。

本も読んだほうが良いと思いますが、文書作成、表計算、プレゼンアプリの操作に関する体系的なセミナー、一度は受けてみることをおすすめします。

奥の深いアプリ、理解が深まる上、操作の改善や時間短縮につながります。

(本投稿の執筆時間 110分)

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