時間の充実度=時間の長さ×調子の度合い
時間の充実度とは
時間の感じ方は人それぞれではあるものの、同じ「10分」という長さの時間でも、その時の体調や体力やメンタルの状態によって、充実していると感じたり、無駄だったかもと感じたり、空虚感があったり、幸せを感じたり、辛さを感じたりと、さまざまです。
そこで、生きているその時間がどの程度充実しているかについては、単なる時間の長さではなく、時間の長さに調子の度合いを掛けて算出される数値、時間の充実度を参考に、捉えることにしています。
時間の充実度=時間の長さ(時間)×調子の度合い
ここで、調子の度合いとは、主観的に捉えて決める数値であり、
調子が最も良ければ(絶好調なら)1。
調子が最も良くなければ(絶不調なら)0または限りなく0に近い値。
調子というのは、その時の体調(体の健康状態が良好かどうか)やメンタル(心の健康状態が良好かどうか)を総合して決まるもの。絶好調の1と絶不調の0の間を、行き来します。
よって、その時の体調やメンタルを総合して、1から0の間の、妥当と思える数値を主観的に決めます(小数点以下は、1位までがわかりやすいと思いますが、もっと細かい数値でも構いません)。
例えば、今はまだ肉体疲労を僅かに感じる程度で、メンタルも良好な、まだまだ元気と思える状態なら、調子の度合いは0.9とする。
逆に、かなり肉体が疲労し、メンタルもかなりしんどくなっていて、かなり元気がなくなっているなと思える状態なら、調子の度合いは0.3とする。
なお、病気しているような場合には程度に応じて0.2とか0.1とかにする。
というふうに、自分自身の基準に基づいて調子の度合いを決めていくのです。
時間の充実度は、仕事においては「生産性」
過ごしている時間が充実しているかどうかは、その時の調子に左右されることを前提に、
仕事中における時間の充実は、その時におけるパフォーマンスの良し悪し=生産性といえます。
時間の充実度=パフォーマンス=生産性=時間の長さ(時間)×調子の度合い
つまり、仕事の生産性を上げるには、
- その仕事に取り組む時間数を実際に確保すること
- その時間における調子(体調とメンタル=身体と心の健康状態)を良くすること
の2つが欠かせません。
時間数の確保については、無駄な業務を削減し、必要な業務に時間を割り当てる。
調子を良くすることについては、働く人自ら調子の管理をしっかりするのみならず、経営管理者(マネージャー)は部下の調子を気にかけ、部下が調子を整えられるように支援する。
ということが必要になってきます。
報道をみていると、これまでの日本の企業においては、時間数の確保については、かなり経営努力をしてきていると見られますが、
一方で、調子の管理(調子のマネジメント)については、「健康経営」という言葉が浸透し始めているものの、働く人に任せきりにすることがまだまだ多く(働く人により、調子のマネジメント能力は様々である)、経営管理(マネジメント)レベルの対応はまだまだこれからのように見受けられます。
生産性を上げていくため、そして人生そのものを充実していくため(QOLを上げるため)、調子のマネジメント方法を立案し、実行していくことが今後いっそう必要になると思われます。