名刺を自由にデザインできるのも、独立のメリットです!

(独立後初の名刺フルモデルチェンジ。2018年9月5日より交換開始)

独立後は名刺を自由にデザインできます!

勤めていた会計事務所を辞めてそろそろ6年。辞めたばかりのころにつくった名刺は、肩書と氏名、住所・電話番号・メールアドレス(連絡先)のみの簡単なものでした。

その後2013年に、恵比寿にスタジオのあるプロの写真家に顔写真を撮影してもらって名刺に印刷しました(前バージョンの名刺)。それ以来約5年間(先月まで)、事務所移転やホームページのURL追加などのマイナーチェンジを重ねつつ交換してきましたが、このほど、フルモデルチェンジをしました。それが、上の写真の名刺です。

写真を全面に

普段執務をしている新百合ヶ丘の事務所で撮影しました。

コーヒーを片手に、「ご一緒にいかがですか?」という感じのポーズをした写真です。

私がCoffee Geek(自称ですが)であることと、コーヒーを飲みながらリラックスしつつ頭が冴えた状態でご相談に応じたいという思いを表現しました。

肩書きの「税理士」を「ひとり税理士」に変更

肩書きの「税理士」を「ひとり税理士」に変更したのは、ひとり税理士としてキャリアを積むというスタンス・方向性をはっきりさせたかったからです。

「ひとり税理士」とは、税理士の井ノ上陽一さんが提唱した、会計業界において近年じわりと浸透しているワーキングスタイルで「雇わない・雇われない」ことと「自由なライススタイルを楽しむ」ことを最大の特徴にしています。

(詳しくは「ひとり税理士」で検索してみましょう。ひとり税理士に関する書籍も出版されています)

私もこのところ「ひとり税理士」の集まりに顔を出すようになりましたが、ひとり税理士は従来の税理士と比べ次のような点で際立った特徴があります(独断と偏見はありますが、的は外れていないと思っています)。

  • 「常識」を疑ってかかる。鵜呑みにしない。
  • 革新的なものをこよなく愛する
  • 業務の品質・品質管理にとてもこだわる
  • 非常によく勉強する
  • ロジカルでドライに割り切る(従来型の税理士の概括的な印象は泥臭く、粘着する感じですが、泥臭さと粘着感とはほぼ無縁です)
  • 時間を大切にする
  • Quality Of Life(QOL)が高い(オーガニックに関心を持ち、食やライフスタイルについての美的感覚が強い、家族や親しい友人との時間を大事にする)
  • デザイン性が高い
  • マラソンやトライアスロンをしている人が多い
  • IT、RPA、AIに精通し、駆使している人が多い。ペーパーレスには積極的に取り組み、Excelを使いこなして効率的に業務をする。
  • 業務の生産性向上にとりくんでいる
  • Macを好む人が多い(もちろんWindows PCの方も多いですが)

実は、いま挙げた特徴は、公認会計士(特に独立系の公認会計士)にもたくさん見受けられるところで、ひとり税理士とは公認会計士にかなり近いと言えます。

公認会計士は、品質にこだわる、非常によく勉強する、ロジカルでドライに割り切ることを得意とする人たちが本当に多い(泥臭さや粘着感とはほとんど無縁)です。そして、公認会計士の多くが監査法人や上場企業でキャリアをスタートすることもあり、業務プロセスや業務の効率化、生産性のアップに関心を持っています。実際、知人の公認会計士に聞いてみても、相性が良いからなのか、ひとり税理士の評判は高いと感じています。

私は、監査法人でキャリアをスタートし、ロジカルでドライな中を長く生きたこともあり、正直いって、泥臭さや粘着感がかなり苦手です。ひとり税理士のスタイルに共感を覚える理由です。

確かに、ひとり税理士というのは、上司もいない上に、雇っていないので仕事を従業員にふるということもあり得ず、自分ひとりでなにもかもするので楽ではありませんが、その目指すところとしての「税理士業界をより良くしよう」という志と、勉強への姿勢、職業的専門家としての仕事の品質へのこだわり、責任感、ロジカルシンキング、自由なライフスタイルとに強く共感を覚え、自分もそうありたいと願うようになりました。

公認会計士であることとひとり税理士であることを人生の旗印として、しっかり邁進する所存です!

キャッチフレーズの追加

キャッチフレーズ「貴社が冴えるMorning Coffeeをserveする、クラウド会計を駆使して旅する会計事務所」を連絡先欄に追加しました。

「経営が冴えわたるよう、お客様である企業にとっての一杯のMorning Coffeeとなる」こと、業務にはクラウド会計を駆使していくこと、そして趣味であるコーヒーと旅を掛け合わせています。

また、当事務所は営業エリアを日本全国とすることもあり、日本全国のお客様を訪ねるという意味合いも「旅する会計事務所」に込めています。地元のVege&Fork Marketや逗子海岸映画祭にも出店している「旅する八百屋 青果ミコト屋」を見て「旅する会計事務所」を着想。「旅する会計事務所」というのはワクワクするものを感じます。

裏面を初めて活用。業務内容とHPへのQRコードを記載

(写真左側がフルモデルチェンジ後。裏面に業務内容とQRコードを記載。写真右側が前バージョンの名刺(裏面は白紙)。なお、電子メールアドレスが変更になったため、フルモデルチェンジ後は新電子メールアドレスを記載しています)

前バージョンでは裏面を使っていませんでしたが、ホームページなど詳細な情報にアクセスせずとも業務内容がチラ見で分かる程度に業務内容を記載しました。背景の世界地図は、後述する名刺デザインのお店のひな型にあったものですが、旅心と世界を見渡す広い視野を意識するものとして、とても気に入ったため採用しました。

また、ブラウザにURLを入力しなくてもホームページにアクセスできるように、QRコードを初めて印字しました。

さて、サラリーマンとして勤めて(雇われて)いれば、名刺は通常は会社が支給します。自分で自分の名刺をデザインすることは通常できません(なかには、従業員自身の名刺を自由にデザインできる会社もあると思います。そういう会社が増えるといいのですが、まだまだ少数派のようです)。

デザインのセンスや、気の利いたキャッチコピーをつくる能力が無いと無意識のうちに思い込んでいた私でしたから、勤めを辞めた=独立したあとも長いこと、サラリーマンの延長線上のような名刺をつくっていましたが、これから掲げるいくつかのきっかけもあって、独自の、オリジナリティーのある名刺をようやく創り上げた感じがあります。

独立後は名刺を自分でつくるのは面倒・・・とつい思ってしまうのも気持ちとしては分かりますが、むしろ独立後は名刺を自由にデザインできるということを特権ととらえて、フルに生かしたほうが良いように思います。また、名刺をデザインするという作業は、ワクワクしながらやるものだと思いました。

フルモデルチェンジへの意欲に着火:名刺コンサルタントのセミナーを受ける

今回、フルモデルチェンジに踏み切ったきっかけとしては、川崎商工会議所が主催するセミナーを受けたからでした。今年の5月16日と、少し前になりますが、名刺コンサルタントの福田剛大さんによる「名刺を最強の武器にする方法」というセミナーでした。

このセミナーで、まずはいくつかの「仕事につながる」名刺の例について解説がありました。なかでも、執務風景とポートレートを(今回の私のフルモデルチェンジのように)全面に採用していた建築士の名刺がとても印象に残り、

「自分の名刺もこんなふうだったらいいな」

と思ったのがフルモデルチェンジへのきっかけになりました。

福田さんは名刺を「命使」ととらえ、名刺に自分の使命と魂を刻んで、名刺交換は単なる社交儀礼とせず「価値観の交換」として、お渡しした相手の方の心に響くものとするよう、仰っていたことも印象的でした。

ダイレクトメールや一方的なメールマガジンを受け取ることは嫌(私もそうです)でも、名刺を受け取ることを嫌がる人はあまりいないからこそ、名刺でどのように仕事につなげていくか、名刺を見ただけで人となりや仕事ぶりが垣間見られるようにする工夫が重要であるということです。

フルモデルチェンジへの意欲爆発:プロの写真家に撮影を依頼する

さて、セミナーを受けてフルモデルチェンジへの意欲が湧いたとしても、名刺に採用する写真については新たに撮影する必要があり、どの写真家に撮影してもらうかが、少し悩みどころでした。

最近は、地元である新百合ヶ丘に拠点を移す気鋭の写真家が増えていて、駅前でチラシを配っている写真家もいたりして、地元の写真家に頼もうかとも思いましたが、ホームページの写真の一部に採用していた八王子の写真家・橋本永美子さんを思い出しました(→ハッピースマイルフォト

橋本さんとは”新百合ケ丘の芝生で寝転ぼう”Air Greenでこの春に知り合いました。写真家による撮影を体験できるアプリFourtriveのブースがあって、試しにFourtriveを使ってみたときに橋本さんに撮影してもらいました。

Air Greenというカジュアルなモードでの撮影が楽しかったこと、そして、写真家を変えない方が統一感を出せるだろうと、橋本さんに依頼しました。

さらには、ハッピースマイルフォトの橋本さんのブログを読んで、フリーの写真家としての気分一新と覚悟を感じ、自分も頑張ろうと思ったのも、発注の動機でした。ビジネスモードでの事務所での撮影も、順調かつ楽しくすすめることができました。

フルモデルチェンジの作業がノッてくる:名刺のデザインと印刷は、細かい修正に応じてもらえるお店で

写真撮影も終わって、デザインと印刷はどこに発注しようかと思い、これはググりました。

たまたま一番上にヒットしたアーティス名刺工房のホームページを見たところ、多数のデザイン案のなかからこれだと思えるものを見つけることが出来たうえ、印刷前の原稿の手直しも、5~6回やりとり(うち1回はサンプル印刷を郵送してもらった。残りはメールでPDF又は画像ファイルで)し、何度も迅速に対応して頂けて、とても快適に順調に製品を受け取ることができました。ラッキーだったと思います。他の名刺印刷会社のことは分かりませんが、アーティス名刺工房はおすすめできると感じています。

おわりに~サラリーマン時代の感覚を卒業して、自分色に染める!

今回はじめて名刺のフルモデルチェンジをして感じたのは、まずはとても楽しかったということです。前バージョンの名刺よりも「この名刺で名刺交換したい」という前向きな気持ちが強まりました。次なる名刺交換がとても楽しみになっています。

そして、名刺は、サラリーマン感覚が残りやすい営業ツールでもありますが、一番自分色に染めやすい営業ツールでもあると感じました。営業のやり方を考える、変えていく点では、もっとも着手しやすいところでもあると思われます。

今回のフルモデルチェンジを機に、仕事への意欲とワクワク感を新たにできたとも感じています。そして、まだ出会っていない大勢の日本全国の皆様とお会いできること、楽しみになっています。

公認会計士・ひとり税理士、高本義也会計事務所の今後を見守って頂けるととても嬉しく思います!

(本投稿の執筆時間 150分)

 

 

 

 

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