明日からの３か月の使い方

最近読んだ佐々木大輔さんの著書

当事務所ではfreeeを使用しているところ、freeeの創業者・佐々木大輔さんの著書を初めて読みました。時間管理術への関心が高まっていること、さらにはGoogle出身者が現代の日本社会のあらゆるところで活躍（良いインパクトを与えている）している印象が強かったので、Googleではどのような経験を経てこられたのか、興味をもって読み進めました。

３か月の間に達成すべき・達成したい目標を掲げてそれに向かって具体的な行動計画に落とし込んで実行していくということですが、方法論よりもむしろメンタリティの方が私の印象に残りました。

そのメンタリティとは、freeeの「マジ価値」に象徴される、社会に新しい価値を提供したり、イノベーションを起こそうとすること。もう少し平たく言えば「社会をより良いものにするために」仕事をするという、仕事上のメンタリティです。

象徴的なエピソードとして、日本人は働き過ぎだとして会社から１か月の休暇が与えられ、オーストラリアでゴルフのレッスンを受けて腕を磨くことにしたのですが、３日くらいで飽きたそうです。自分の欲求を満たすという刹那的なことだけに時間を使うのは性に合わず、社会に良いインパクトを与える面白いことをしたいという欲求が強いということに気づかれたそうです。創業者としての大きな資質を育んできたものと感じました。

私はエピキュリアン。消費は楽しいが、消費だけして生きていくところにアート性とか自己実現性は無いような。

対する私は、エピキュリアン（快楽主義者・享楽主義者）です。１か月も休みがあれば、バックパックを背負って旅に出て、五感をフルに稼働させて、様々なところに行って、おいしいものをいっぱい食べて、いろいろな人に出会って満足してしまうでしょう。あるいは、好きな本を読んだり、ライブを聴きに行ったり、演劇や映画を観に行って、心を震わせることもあります。そこには「社会に良いインパクトを与えたい」という欲求はありません。

しかし、もしかしたら、それが３か月とか１年とかの相当の長期になってくると、飽きがくるかもしれません。モノやコトの消費者として生きるだけでは、自分自身はそれで喜んだり、感動もできるけれども、自分がしたことによって、他の人の喜ぶところを見て感じて、それを自分のエネルギーにできない。

最近はコーヒーカルチャーを含めた様々なアートに触れつづけていることもあって、アートに一方的に触れ続ける（アートを消費する）だけの人生に疑問を持ち始めました。

自分自身のなかにもアート性があって、それを発揮することによって、社会に良いインパクトを与えられるのでは、与えたいのではないか、と。

アートとはいかなくとも、適度に仕事をしながら（仕事もアート、と言えなくもない）、仕事上様々な人にかかわって、お金を稼いで、いや、単純にお金を稼ぐのではなくて、持てる能力を発揮して、仕事を通してより充実した人生にしていきたい。アート性があって、社会的意義のある、様々な人から喜ばれる（＝目の前のお客様だけではなく、仕事そのものが影響を与える様々な人からも喜ばれるということ）仕事をしていけるのが、人生をよりよくする鍵ではないかと感じ始めています。

私の場合は、人生の主導権を自らの手につかむための３か月

今日までの６か月は、非常勤で入っている監査法人の会計監査の仕事で充実していました。それはそれで仕事があったので、さらには、これまで経験したことのない作業も経験したので良かったといえば良かったのですが、独立した者としての自分自身の仕事を実現できたのかという点では、半分はサラリーマンのようであり、まだまだ伸びる余地が大きいと感じています。

例年にない会計監査のシーズンが終わり、明日から９月。四半期レビューの仕事もこの先ありますが、自分自身持っているはずの潜在的な力をうまく表に出して、自分自身のブランディングやプレゼンテーションをしっかりして、弛まぬ勉強もして、真の独立に向かうための行動を立案して実行に移す必要性を感じています。

あと２か月弱で４５歳になりますが、人生後半を迎えるにあたり、日々残りが短くなる人生、もっと明確に自分自身の足跡を残して、自分自身も感動しつつ、才能をもっと発揮して、社会をよりよく、自分をとりまく様々な人たち、支えてくれる人たちにより良いバイブレーションを与えられるようにしてまいります。