生涯現役に必要なこと。Long & Slow

四角大輔さんのサイン(「超ミニマル・ライフ」トークライブ@湘南T-SITEにて頂いた)

生涯現役を達成するために

独立の良いところは、定年退職が無いことであり、仕事をいつまで続けるかを会社に決定されることなく、自分で決められるところにあります(やめる時期を適時に決めるのは、難しいこともあるかもしれませんが、主導権が自分にあることは良いことです)。

今は、人生100年と言われます。確かに統計上の平均寿命は延びているものの、寿命は人それぞれであり、働ける年数も人それぞれです。

寿命はいつ到来するか、いつまで働けるか、ゴールのイメージは”なんとなく”できるかもしれないけれども(根拠のない自信も含め)、イメージ通りにならないことがほとんどだと思います。

思いがけず、遅くなることもあれば、早くなることもあるかもしれません。

しかし、寿命も働ける年数も、遠くに設定すべきと私は考えます。睡眠、食事、運動をはじめ健康的な生活習慣を確立するなどの努力により、ある程度は寿命を延ばすことができると考えられるためです。

また、現代では、70代でも現役、80代でも健康を維持しているひとがたくさんいます。そうした人生の先輩方を見て、寿命も働ける年数も、遠くに設定して構わないと考えられます。

私の場合は、今のところ、生涯現役とは「80歳まで現役」としています。あと30年近くもあります。

それでもすでに50歳になりました。さすがにもう40代ですらなく、40代までの働き方〜特に、いわゆる残業を続けたり、休日を返上する働き方〜を今後も通すのは、かなり無理があると思っています。一昨年夏に体調を崩したこともあり、そのような思いを強めました。

生涯現役を達成する戦略と戦術を練り、実践しなければなりませんが、それは継続して考えるとして、今回は、おおもととなる考え方を記します。Long & Slowです。

長い時間走る。ゆっくり走る。

私はフルマラソンをやっているので、”LSDLong, Slow and Distance“という言葉は知っていました。Longは長い時間を走ること、Slowはゆっくり走ること、Distanceは長い距離を走ることであり、長距離を走り抜く練習方針のことを意味します。

このLSD(距離は問われないのでDは用いないものの)、働き方にも適用できることが、四角大輔さんの「超ミニマル・ライフ」に書かれており、読んでなるほど!と腹落ちしました。

自分なりに理解したところを書くと

  • Long:いわゆる定年までという”短期間”ではなく、生涯という”長期間”を働く
  • Slow:激務をせず、無理なく、一日一日は短時間で”ゆっくり”働く(少なくとも、いわゆる残業や休日出勤はしない)

そもそも、人生はマラソンのようなもの。長く走る=長く生きるものであり、Longはすぐに理解できます。

そして、Slow。マラソンにおいては、最初から飛ばしたり、途中でスピードを上げるなど無理をしてしまうと、途中でペースがガクッと落ちたり、足がつったり、足が止まったり、最悪の場合は怪我をしたりします。完走できなくなることがありますし、完走できたとしても足など身体を痛めます。

マラソンにおいては計画を立てながらも無理なく、慎重なペース配分が求められますが、仕事も同じです(激務には無理があります)。

さらに、生涯現役となるとマラソンを超える”長距離”となるので、”ゆっくり走る(例えば予定やタスクを詰め込みすぎない、納期ギリギリの仕事は受けない)”ことにより、確実に生涯”完走できる=働ける”ように、自分を持っていくのです。過大なストレスを避けることも重要になってきます。

フルマラソンにおいては、オーバーペースなどの無理をすると、良い走りはできません。完走できなくなることもあるし、最悪の場合怪我をします。働き方も、それと同じだと私は考えます。

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