Excelを得意にした、ある一つの習慣

本を読んだり、ネットで調べたりもするが、

Excelに慣れ、使いこなし、得意になったのは、やはり、実務で長きにわたって使い続けてきているからです。

監査調書や、税金計算や、お客様に報告するための作表をExcelでする際には、過去の蓄積を役に立てたり、ネットや本で調べています。

一方、他の人が作ったファイル、例えば監査チームのメンバーや前任者から引き継いだファイル、お客様から預かったファイルに触るのは、Excelのノウハウを蓄積するチャンスでした。

そうしたファイルを見る際には、F2キーを押して、セルの中身を確かめることを習慣にしています。

F2キーを押して、セルの中身を確かめる

そもそも、F2キーを押さなくとも、セルを選択する(下の画像のC1セルのとおり、緑色の枠をあてること。選択されたセルは”アクティブセル”という)と、数式バー(下の画像の、紫線で囲った部分)に、セルの中身である数式や関数や値が表示されます。

F2キーを押すと、アクティブセルが関数や数式の場合には、その関数や数式が表示されるとともに、その関数や数式が参照するセルが色付きで表示されます。例えば下の画像のように表示されます。

C1セルを選択(アクティブセル)した際に、F2キーを押した状態。

上の画像で示されるC1セルの中身は、【勘定科目】のうち「売上高」の【金額】のみを集計するSUMIF関数であることがわかります。

ここで、

  • 勘定科目→検索範囲
  • 売上高→検索対象
  • 金額→合計範囲。検索範囲に横(行)方向に一対一で対応する

であり、SUMIF関数は、検索範囲【勘定科目】の中から検索対象「売上高」をピックアップし、そのピックアップされた検索対象「売上高」に対応する合計範囲の【金額】のみを集計する、という関数です。

F2キーを押すことで、SUMIF関数が参照しているセルについて、実際にそのセルの場所が色付けされることにより示されます。上の画像では、

  • 検索範囲としての【勘定科目】B6セルからB17セルを青色
  • 検索対象としての「売上高」B1セルを赤色
  • 検索範囲に対応する合計範囲としての【金額】C6セルからC17セルを紫色

で色付けして示しています(なお、SUMIF関数の参照セルは絶対参照としているが、絶対参照の解説は省略)。

このように、関数の参照しているセルが実際に色分けして示されることにより、関数のしくみがより直感的に、くわしくわかるようになってきます。

おわりに〜F2キーでセルを確認することを習慣化しよう

実務でExcelを使って20年くらいになりますが、この、F2キーでセルの中身を確かめるということも、そろそろ10年くらい続けています。

同僚やお客様が作ったExcelファイルを見る際に、F2キーで関数を確かめて、ノウハウとしていますし、

自分で一からExcelファイルを作る際には、F2キーで関数の内容を確かめることで、セルの参照先に誤りがないかチェックすることもしています。

ぜひ、実務でさまざまなExcelファイルに触る際には、F2キーでセルを確認することを習慣化し、ノウハウ蓄積や、チェックに役立てましょう。

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