【Excel】名称(文字列)がそろっているか、目視せずに確かめる方法

目視でチェックすると疲れる上、見落としやすい

例えば上の画像のように、会社ごとの各月の売上高を横に貼り付けて月次推移をつくろうとするときに、横一列に同じ会社がそろっているかどうかをチェックしようとします。

(この例では、システムの仕様上最初から月次推移が出せない上、月毎に会社の追加や削除があり、最初から横一列には揃わない。なお、セル挿入や削除をして横一列に同じ会社を揃えたあとは、最初の列(A列)以外の会社名の列を削除する)

この、横一列に同じ会社名がそろっているかのチェックを、目視でやると疲れます。さらに、目視だと見落としがちになりミスが生じやすい。

そこで、疲れとミスを軽減したいと思い、チェックを関数を使ってやってみます。

関数2つを組み合わせて解決

AND関数

=AND(論理式1、論理式2、論理式3、・・・)

のように、複数の論理式を引数として指定できるところ、全ての論理式が条件を満たした場合に”TRUE”、そうでない場合に”FALSE”を表示します。

EXACT関数

=EXACT(文字列1、文字列2)

のように、文字列2つを引数として指定でき、2つの文字列が一致していれば”TRUE”、一致していなければ”FALSE”を表示します。”TRUE”=条件を満たす、”FALSE”=条件を満たさないということです。

AND関数とEXACT関数を組み合わせる

AND関数の引数(論理式)として、EXACT関数を、次の画像が示すように使います。

この例での目的は、A列、C列、E列、G列で示されている会社名が、各行ごとに一致しているかどうかを確認することです。

そこで、EXACT関数を使う際には引数が2つしかとれないことを念頭において、複数のEXACT関数を使います。

A2とC2、C2とE2、E2とG2が各々一致していることを確かめられれば、A2、C2、E2、G2全てが一致していることを確かめられるというわけです。

関数を入力したセル(ここでは”I2″、見出し(セル”I1″)には”判定”と入力)より下のセルには、コピーします。すると、以下のように表示されます。

I列(判定列)を見ると、会社名が全ての列で一致している行には”TRUE”、一致していない列が一つでもある行には”FALSE”と表示されるのが分かります。

FALSEが表示された行だけを見て、会社名が一致していない部分を確かめれば済むことになります。全ての行を目視するよりもかなり楽になります。

おわりに

AND関数とEXACT関数、2つの関数を使って、横(行)のデータ(文字列)がそろっているかをチェックする方法をみてきました。

EXCELの機能や関数を使って、目視でのチェックによる手間と疲労とミスの可能性を減らせます。

どうやって省力化するか、効率化を図るか、考えながら、試行錯誤しながら、日々EXCELを使っていきましょう。

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