会計税務DIYの道〜個人事業主・フリーランス向け<その2>
会計税務のDIYもファッショナブル
リノベーションや農園(菜園)のDIYって、クリエイティブでカッコいいじゃないですか。エッジが効いていたり、ココロの余裕も感じたり。
フリーランスが増えていますが、Mac使って仕事しているフリーランスもどこかクリエイティブで自由な空気を発してて、時代の先端を走っている感じがして、
「あ、俺もああなりたい」
「わたしも!憧れるなぁ」
って感じる人も多いんじゃないかと。
会計税務(経理)のDIYも、そうしている人がクリエイティブで自由な感じを発してて、エッジが効いているならば、DIYする人も増えて行くんじゃないかと思いつつ、エッジよりもめんどうさとか、複雑さとか、お役所臭さとか、専門用語の難しさとか、数字アレルギーとかが先走ってしまいがちなのか、いまいち伸び悩んでいるような気もしないでもない。
しかし、Tech系という言葉からエッジが効いててカッコいいものを連想するように、ノートPCを使ってクラウド会計ソフトやExcelを使いこなして、会計税務のDIYをするのって、カッコいいと思うんです。ファッショナブル。
ファッショナブルであることは、「こうなりたい」「こうしたい」というインセンティブにつながるので、よいことです。会計税務のDIYもファッショナブルにエッジを効かせてやっていきましょう!
(新百合ヶ丘 タリーズコーヒーにて)
さて、前回からの続編として、会計税務DIYの道。やることは本当にたくさんありますが、習うより慣れろで、反復して経験して慣れてしまえばOK。年末年始にかけての手続きです。
年末調整
従業員を雇用していれば「年末調整」が必要になってきます。
毎月の給与支払いの際に、源泉徴収をして従業員の税金を預かっていますが、源泉徴収は従業員から見れば税金の仮払い。12月の給与支給にあたっては、従業員の1月から12月までの給与の支給額に対する所得税の額が適正になるよう、源泉徴収の額を調整します(11月までより少なめに徴収したり、多めに徴収したり、あるいは11月までに徴収のしすぎであれば戻してあげたり)。これが年末調整です。
なお、従業員には年の初めに(新入社員は入社時)「扶養控除等申告書」を書いてもらい提出してもらいますが、年末調整に際しては従業員に「保険料控除申告書 兼 配偶者特別控除申告書」を書いてもらい提出してもらいます。
スムーズに年末調整ができるよう、スケジュールを立てることが重要になります。
決算整理仕訳の会計ソフトへの登録と締切処理
12月末日付けで、通常の月には入力しないタイプの「決算整理仕訳」を会計ソフトに登録します。次のようなものがあります。
- たな卸
- 減価償却(会計ソフトの設定によっては、月次決算で月割り額を登録することもあります)
- 前払費用、前受収益、未払費用、未収収益
- 家事按分(仕事とプライベートで共用するもの(例えば自宅兼事務所の家賃)を、仕事の割合を合理的に見積もって(例えば床面積比)仕事上の金額(経費とできる部分)を算定)
- 自家消費(月次登録もあり)
- 貸倒引当金(売掛金など事業上の金銭債権がある場合)
決算整理仕訳を入力したら、あるいは同時並行で、会計ソフト上の決算日残高と現物(実際)の決算日残高が合っているか、現金、預金、借入金、売掛金、買掛金など、十分に確認しましょう。帳簿と現物は合っていることが会計の大前提です。計と計を合わせて(会わせて)”会計”ともいわれます。
そして、決算整理も終わって、合っていることが確認できたら、登録できないように締切処理をします。年度締めとも言われます。
次回は・・・
年明け以降の手続き、そして確定申告とその後の手続きを解説します。
(本投稿の執筆時間 60分)