個人事業主の確定申告を年始早々に終了させる〜そのためにやったこと4つ

(新百合ヶ丘のカフェにて〜11月27日に北口にオープンしたスターバックス)

仕事はぎりぎりではなく余裕を持ってやりたいので。

私は、仕事をぎりぎりになってやるのは苦手なほうです。ぎりぎりにならないとやる気に火がつかない、という時期もあるにはありましたが、それでも「焦りが生じない程度」の余裕のあるぎりぎり感にとどめていました。焦りが生じると間違える、ミスする可能性が100%に近くなります。

確定申告の期限(2018年分は2019年3月15日(金))ぎりぎりに税理士に確定申告書の作成を依頼する方もいらっしゃいますが、「税理士は税務のプロではあるが期限ギリギリの仕事を完成させるプロではない」と私は考えています。ミスの発生可能性を低めて重要な検討事項に時間をかけられるだけの、時間的余裕は必要です。

特に私は、確定申告は一番遅くとも2月末までに終了させるべきものというポリシーを持っています。3月は、新しい年に入ってすでに2か月も過ぎてしまっていますが、3月になってまで去年という過去のことを考えたくない、新しい年に専念したいという思いがあるからです。

ちなみに法人(会社)の確定申告は決算日後2か月で期限を迎えます。個人の申告期限が半月分長いのは、法人と異なり、事務処理のための組織が整っていないことを想定してのことですが、2か月というのも十分な余裕のある期間です。

さて、個人事業主として会計事務所をしている私の確定申告、例年1月28日頃にしていますが、今年分は1月11日には申告できる見込みになりました。普段から取り組んでいること、今回特に意識したことを含めて、年始早々に確定申告を済ませるためにやったことを以下にまとめます。

年始早々の確定申告のためにやったこと

日々、取引を会計ソフトに入力する

前日の取引(収入と支出)は翌朝に必ず会計ソフトに入力しています。

毎月の月次決算〜翌月初早々(遅くとも7日以内)に当月分を振り返ってチェックしほとんどの入力とチェックを終了する

月次決算は企業であれば、法人(会社)個人問わず、必要なものだと思っています。売上、経費、利益がどうだったかを振り返りつつ、入力に間違いや漏れが無いか、預金通帳の残高と会計ソフトの残高は合っているか、クレジットカードの利用残高と会計ソフトの残高が合っているかなど、毎月確認します。それも翌月初7日以内にです。

決算の準備は12月に終わらせる

以下をすでに終わらせています。

  • 家事按分の比率決定
  • 前払費用、未払費用のリストアップ
  • これら決算整理仕訳のうち、手入力が必要なものはExcelで会計ソフトのデータ形式に従って作成、資料が到着したら金額を埋めて、会計ソフトにインポートするだけ
  • 請求書など必要な資料のうち、1月にならないと届かない・閲覧できないもののリストアップ

特に今回は「リストアップ」に意識して取り組みました。これにより決算に不足している資料を明確にでき、作業終了までの道のりが見えてきました。

所得控除も12月中に会計ソフトに入力済とした

生命保険料、小規模企業共済など、所得控除の証明書は12月までにすでに届いているので、会計ソフトに入力しました。昨年分はこの作業を年始にやっていました。前倒しできる作業は前倒ししたほうが時間を有効に使えます。

これであとは12月分の請求書が到着すれば確定申告可能、1月11日(金)には申告完了見込み!

以上の工夫をして、当事務所としてはあとは、12月分の電気代と携帯電話の請求書が到着しだい、金額を入力して青色決算書と確定申告書を完成、電子申告で申告して終わりとなります。

結局は日々の入力、毎月の月次決算の積み重ねがものを言い、決算作業のリストアップが鍵となります。

まとめて一気にやらないことは肝です。業務によってはまとめて一気にやったほうが効率の良いものもありますが、個人事業主の確定申告については「一気にやる」手法は向いていないと考えます。毎日、毎月の作業の積み重ねが、早期決算にとっては土台となり、そして決算に向けてすべきこと、収集すべき資料のリストアップによる作業の明確化が鍵を握るといえます。

(本投稿の執筆時間 60分)

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