「時間持ち」を目指すために、時間、仕事、お金、モノの関係を整理してみる。

はじめに〜有形のモノより無形のコトを欲する時代

近年、「時間持ち」を目指すひとが増えている印象を持っています。

また、「お金持ち」になりたい理由については、「家とか車とかヨットとか、欲しいものがあるから」というよりは、

「自由な時間を確保したいから」とか、

「自分が本当にやりたいコト=ライフワークを実現したいから」という、

有形のモノを買いたいからではなく、無形の夢や理想を追いかけたいから、自己実現をしたいからという理由が増えている印象を持っています。

なお、ライフワークには、仕事としてやりたいことのほか、育児や介護を含めて家族との時間や、家族同様に大切な仲間と過ごす時間を増やすことを含みます。

さて、実際には、お金持ちは必ず時間持ちとは言い難いようです。

お金は潤沢にあっても、典型的には業務多忙などのために、時間に追われている人(時間欠乏に陥っている人)は少なくないのではないでしょうか。

一方で、お金持ちと呼べるほどではない経済状況にあっても、時間持ちの人はいます。

そこで、時間持ちを目指すために、思考の整理として、時間と仕事とお金とモノの関係性の整理をしてみます。

時間、仕事、お金、モノの関係

お金と仕事と時間

お金を得るために、仕事に時間を費やします。

働き方改革が進み、仕事に費やす時間は制限される傾向にあるものの、依然として、仕事に時間を費やし過ぎて、時間が不足してしまう事態が生じます。

さらに、仕事をし過ぎると、過労に陥り様々な病気を引き起こすリスクが高まり、過労にならなければ使わないであろう時間とお金を使ってしまうことになりかねません。

お金持ちになるために仕事をし過ぎると、お金は得られても時間を失うこととなると考えられます。

「仕事でお金を稼ぐために健康を損ね、健康を回復するためにお金も時間も使う、そしてまた仕事でお金を稼ぐ〜」という循環(スパイラル)は、持続可能性(サステナビリティ)がありません。

なお、過重労働を強いられる職場、いわゆるブラック企業の職場では働くべきではありません。時間と健康を損ねてしまわないためにも、そのような職場は避け、現に働いている場合はすぐに転職しましょう。

お金とモノと時間

仕事で得たお金で、生命や健康の維持(まさしく生命活動)のため、生活の利便性を高めるため、趣味のため、さまざまなモノを買います。

すぐに消費されるモノやサービスであれば、それで時間を食われてしまうことはほとんどないと思われますが、便利だから、欲しいからといって、家の中にモノが増えてしまうと、それの管理やメンテナンス、廃棄に費やす時間が増え、モノに時間を食われてしまうことになります。

すぐに消費されるものを除いては、モノは、真に必要なもののみ厳選して買った方が、時間を食われる可能性を減らせると思われます。

なお、すぐに消費されるものでも、浪費はやめるべきです。浪費は文字通り無駄遣いであって、埋め合わせるために余計に仕事をする必要が生じたりして、時間を食われてしまいます。

浪費は、お金持ちになるためにはもちろん、時間持ちになるためにも、やめるべきものです。

おわりに〜モノに時間を奪われないためのミニマリスト志向

令和の現代は、人生100年と言われます。

人間の寿命はいつ到来するか分からないものの、健康寿命を延ばすための様々な試行錯誤、典型的には睡眠の質向上、運動の奨励、安全な食材を使った食事が、展開されています。

寿命の到来時期を努力によって少しでも延ばすことは可能なはずであり、そのためには、多少のお金(大金持ちになる必要性まではないと思われる)も必要ですが、お金以上に時間持ちにならなければ、そのような努力はやりにくいでしょう。

最低限、十分な睡眠と休息と生活に必須の食事や入浴などの時間は確保しなければならず、その上で、寿命の到来時期を延ばすための時間を確保します。

さて、私は、時間持ちになるために、ミニマリストを志向しています。

40代半ばまで、捨てられないひとでしたが、断捨離をすすめ、モノの購入は真に必要なもの、心の底から欲しいと思うものに絞り込み、所有するモノをミニマムにしつつあります。

意識しないうちに、モノの管理に時間をかなり奪われていましたが(家が雑然としていることにより心をかき乱されるという点では、時間の質が悪化していた、というのもある)、今後の人生ではモノの管理に時間を食われないよう、ミニマリストを志向し続けます。

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