フルマラソン完走のためにやった12のこと~湘南国際マラソンも完走

(湘南国際マラソンの完走メダルを手に)

2回目のフル、湘南国際マラソンも完走、5時間切りを果たしました

10月28日に初フルマラソン・横浜マラソンを完走してから中5週間で迎えた12月2日の湘南国際マラソン。

体調はベストでは無かったものの、4時間51分29秒と、5時間切りを果たして完走しました。

5時間切りを目標としていたものの、今回は35kmを過ぎて最速のラップを出せて、ゴールしてみれば8分以上上回る会心の走りが出来たと思います。

私はフルマラソンの世界とは本当に無縁の人生を送っていましたが、いざやってみれば、虚弱体質な私でも完走できましたから、脚や腰に故障(怪我)を抱えていなければ、誰でも完走できると思います。

今回は、なぜ完走できたのか、成功要因として「フルマラソン完走のためにやった12のこと」として振り返ってみます。

フルマラソン完走のためにやった12のこと

(1)足の温存のため、会場まで直行するバスに乗った

スタート前に疲労したくなかったので、最小の労力でスタートラインに立てるよう、会場まで直行するバスに乗りました。前泊も考えましたが、さすがにそこまでは(コストもあまりかけたくないので)と思い実行しませんでした。

(2)体を冷やさないため、可能な限り着込んだ

体を冷やさないことは重要なので、以下を着用しました。
  • ランニングキャップ
  • ランニンググローブ
  • アームウォーマー
  • ランニングタイツ(これは、ふくらはぎや腰への負荷を軽減するなど、テーピングのような効果も考慮して履いた)
  • 大きいゴミ袋の底と側面に穴を開けたもの(ゴミ袋のポンチョ)→これは結構効果がありました。同じようにしている人をよく見かけました。当日は寒かった上、雨がぱらつきそうな感じだったので、走りはじめて体が温まったら小さく丸めてまたかぶれるよう、短パンのポケットにしまって走りました。

当日はこれだけ着込んでも寒かったので、着込まなかったら体が一層冷えてしまうこと間違いなしでした。ネックウォーマーは持っていませんでしたが、あればなお良かったと思います。

(3)朝食後もスタートラインに到着するまで、お餅を食べ続けた。

切り餅を合計8個食べ続けました。スタートラインを9時20分に切れることを想定し、朝食(バスの中で6時30分ごろ)後、30分に1個ペースで食べていました。

お腹が空いては走れない。ハンガーノックを避けるためです。マラソンは食べるスポーツと言われていますが、本当にその通りだと思っています。

(4)前夜と当日の朝に経口補水液OS-1にBCAAサプリメントを溶かしたものを飲んだ

 ウォーターローディングです。経口補水液の保水力と利尿作用の低さは私にとっては本当でした。スタート後、トイレに一度も行くことなくゴールできました。

(5)ラップ表を作成し、ジップロックに入れて携帯した。

ラップ表には、5キロごとの目標ラップ、目標通過時刻と、給水所ごとに摂取するサプリ(経口補水液の粉、BCAA(メダリスト5500)、アミノピュア(グルタミン酸)、ショッツ)を記入し、それをトレースしながら走りました。

「非常識マラソンマネジメント」(岩本能史著・SBクリエイティブ)に書いてあるとおり、レースはトレース。ラップ表をトレースすることによる目標管理とトレースによる安心感(目標通過時刻どおりに通過できないならば、体のどこかに異変があることのサインと判断できるが、目標通過時刻どおりに通過できていれば特に問題はないという、異変判断の指針としての安心感)を実感しました。

(6)スタート前に並んだ最後尾のブロックから、スタートラインまでは決して走らず駆け出さず、歩いた。

 スタートラインに着くまで絶対に走らないということは、とても重要だと思っています。
 マラソンはスタートラインからゴールラインまでの42.195kmだけを走ればOKであって、それ以上走る必要はなく、スタートライン前から駆け出す必要はないのです。
 無駄な体力を使いたくはありません。まわりのランナーが駆け出しても一緒に駆け出さず、我慢して抜かれながら、歩きました。
 周りに流されない、周りと競争しないというのは、フルマラソン完走にとってとても重要だと実感しています。
 42.195kmという超長距離は、他人と競争するには長すぎる上、競争よりも完走のほうがはるかに重要だと思います(完走よりもさらに重要なのは、怪我(故障)しないことですが)。

(7)走りながら、チームメイトに掛け声をかけたり、沿道の人のハイタッチに応じた。

 走りながらでも、他人と良いコンタクトを取ることは、走る原動力です。さらに今回ははじめて「チームメイトと走る(伴走することではなく、チームメンバーとして走る)」ことを経験しました。湘南国際マラソンのトレーニング枠で応募して一緒にスクールを受けた「TeamSIM」の皆さんと走ったことです。
 特に最後の5キロで対向車線をゴールめがけて走るチームのランナーたちをみてテンションがあがり、掛け声しながら最速のラップを刻めました。35kmで摂取したカフェインショッツの力もあるとは思いますが、自分のどこにこんな力があったんだろうと思えるくらいでした(横浜マラソンでも35kmでカフェインショッツを摂取しましたが、最速のラップを刻むには至りませんでした)。

(8)走る前のストレッチはしたが、軽めにした

TeamSIMのみなさんとスタート前に軽くストレッチしましたが、念入りにとまではしませんでした。前述の岩本能史さんの本に書いてあるとおり、スタート前にストレッチをしないことを意識していました。個人差があると思いますが、私の場合は当てはまったと思います。

(9)スタートに並ぶ前にお手洗いを済ませた。

走っている最中にお手洗いに行かないよう、スタート前にかならずお手洗いを済ませます。

実は今回は便秘に悩んでいました。スタート前のお手洗いでも解消できず、抱えたまま走りましたが、抱えたまま完走できたのは「運」の要素で、とにかく無事にゴールできて良かったと思っています。

(10)メダルをかけてもらうシーン、ゴールシーンをイメージした。

 湘南国際では、インスタにアップされたメダルの写真を何回も見た上、前日に会場に行き、ゴールを眺めてゴールシーンを頭に描きました。
 ゴールシーンを明瞭に、ありありとイメージすることは、完走のために本当に大事だと思います。

(11)スクールやマンツーマンレッスンを受けた

前述したTeamSIMで受けたランニングレッスンは集合レッスンで、トレーニング法やランニングフォームについての講習を受けました。

これとは別にプライベートレッスンも1時間(横浜マラソンの前に)受けていました。フォームのチェックと改善のためです。自分だけではなかなかフォームの癖とか改善点がわからないので、プライベートレッスンで教えてもらうことは有意義でした。

そもそも、学校時代の体育の授業ではマラソンもありましたし、高校の自転車部でもランニングをしていましたが、「走り方・ランのしかた」を教わったことはありませんでした。

公認会計士試験ですら、試験勉強の仕方は専門学校で教えてもらいましたから、ランニングやマラソンも「走り方・ランのしかた」を教わったほうが良いと判断しました。

(12)禁酒した

これも個人差はあると思いますが、私の場合は6月にふっと思い立って、完走するまでお酒をやめようと思いやめました。途中から「横浜の完走だけではなく、湘南国際も完走してからお酒を解禁しよう」と、ハードルも上げました。

この禁酒のアイディアは、いつどこで聞いたか忘れましたが、岸和田のだんじり祭の山車の担ぎ手が「だんじり祭の半年前から禁酒する」と聞いたことがヒントになっています。

だんじり祭は大事故の可能性もある危険なお祭りとのことですが(まだ見に行ったことがないので、将来見に行きたいです)、禁酒がリスクヘッジ手段となるとともに、神事に向けて身を清める効果もあるような気がします。

禁酒により完走への覚悟を少しは決められただけではなく、良い走りにつながったと感じています。今はお酒を解禁していますが、今後もマラソン大会の3ないし4週間前からは禁酒でアルコールを抜こうと思っています。

終わりに

以上、フルマラソンを完走した成功要因を12個、まとめてみました。実は他にもあって、

  • ランニングはサボっても大丈夫だが、中3日以上空けない。中2日までは走らなくてもOKとした
  • 体重がそもそも軽い(身長169cmに体重60kg程度)
  • タバコを吸わない(大学生の頃吸ったが、卒業とともに完全にやめて以来ノン・スモーカー)

というのも、成功要因としてはあります。体重が軽いことと、タバコを吸わないことはマラソン上明らかに有利です。

また、ランニングを習慣化することも大事です。習慣化は楽ではありませんが、中2日までサボって良いという許可を与えることによって、かえってモチベーションを維持できたと思っています。

さて、次回のマラソン大会は3月10日(日)の古河はなももマラソンです。ここでも完走できるよう、再びトレーニングを本格的にしていこうと思っています。来る2019年は、このはなももマラソンと、10月にどこかのフルマラソンを走る予定で、年間2レースでいこうと思っています。

トレーニングをしないのは禁物ですが、無理をするのもまた禁物で、無理なく継続していくのが長続きのコツだと考えています。

そして用意は周到にすること。周到な用意が完走という結果につながるわけで、そのための努力は必要ですが、根性だけでは完走できません。

根性が必要になるのは、フルマラソン本番の30km過ぎの、残りの12.195kmくらいだと思うに至りました。いや、そこすら根性の必要性は小さいかもしれません。「気のせい」と言い聞かせてそれができれば「気のせい」にしてしまえます。横浜では両腿が痛みだし根性を必要としましたが、湘南国際では根性の必要性はあまりなく「気のせい」で通せました。

日々の小さな努力の積み重ねと、根性にはなるべく頼らない走り。これが私にとってのフルマラソンのようです。今後も完走を続けていきます。

この記事が読者の皆様のフルマラソンの完走に、少しでも役立つならば、私はとても嬉しいです。

(本投稿の執筆時間 約180分)

 

 

 

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