確定申告、早く終わらせて今年に本腰を!

やってきた確定申告シーズン

さあ、やってきました。確定申告シーズン。確定申告は必要ですけど、面倒ですよね。面倒だからこそ、早く終わらせたい。ところが、面倒なことはついつい後回しにしてしまいがち。

確定申告は、昨年の数字を集計して税金を計算するという、性格的には昨年の残務処理です。

確かに確定申告書の受付は2月16日〜3月15日とされていますが、それより前でも受理してくれます。年明け早々、1月4日に確定申告書を提出する人もいます。そういう人は、本当に早めに今年の一手に集中できています。

2月に申告するのは許容範囲として(ちなみに会社など法人の確定申告期限は、決算日から2ヶ月後です)、3月に申告というのは遅すぎますすでに今年が2ヶ月以上終わってしまっています。早ければ早いほどいいです。

「残務処理」はとっとと終わらせて、昨年までのことは反省しつつもいつまでもそれに時間や心を取られることなく、早いうちから今年の一手に集中しましょう。

どうすれば確定申告を早く終わらせられるか

さて、それでは、どうすれば確定申告を早く終わらせられるのか、見ていきましょう。

  1. 売上も経費の領収書も、毎日会計ソフトに登録(記帳)するこれが一番重要です。

    毎日の積み重ねが、早い確定申告というスピードにつながります。売上も経費の領収書も、1年分というのは、事業規模が小さくともかなりの分量になります(事業規模が小さくてもかなりの分量になるので、事業規模が大きければ推して知るべきというところです)。さらに、領収書を日付順に整頓するのも重要です。

  2. 月次で(月末か翌月初に)会計ソフトに登録した売上や経費など取引をチェックする

    チェックというのは、誤りがないかどうかのチェックで、月次の適正な業績を把握したり、修正申告や更正の請求といった確定申告を誤った場合の手続きをとるという手間を回避するために、欠かせません。例えば、売上や経費といった取引を確定申告シーズンに1年分まとめて登録し、それをさらにまとめてチェックするというのは、毎日登録して月次でチェックする方法よりも、ミスが生じやすく、何より疲れ、非効率といえます。さらには、月次で業績を把握できないというとても大きなデメリットがあります毎日登録、月次でチェック&レビューしていけば数字にも強くなります。
  3. 決算月(個人事業主の12月)の少し前から、決算の準備を始めておく

    決算整理事項という、通常月のいわばルーティンにはない、決算独特の会計処理の準備も少し早めにすることです(11月中旬くらいからでもいいくらいです)。減価償却は会計ソフトの機能で自動的に計算されるでしょうが、ほかには未払経費(未払金)、買掛金、前払経費、売掛金(未収入金)、前受金、家事按分があります。棚卸しに至っては、大晦日か年内最終営業日の営業終了後にすることになりますが、普段から棚を綺麗に整理整頓することで、スピーディーな棚卸しをしやすくしておきます(棚の整理整頓は、紛失の防止やタイムリーな販売にも役に立ちます)。

  4. 12月末締、1月払いの請求書の到着をあえて待たないのも手

    請求書が1月中旬までに到着するのであれば、待ってもいいのでしょうが(もちろん、支払いにあたっては請求書が到着している必要がある)、12月の仕入れや経費を「納品書」で集計できるのであれば、その納品書を集計した金額が請求額になるので、それを未払計上すれば、請求書の到着を待たずして未払経費(未払金ないし買掛金も)の処理が終わります。あるいは、取引先が応じてくれるのであれば、メールで請求書を送ってもらってもいいでしょう。郵送よりは早くなります。

  5. クレジットカード払いの経費は、クレジットカードの締めまで待たないのも手

    クラウド会計を使っていて、クレジットカードの明細を同期している場合には、クレジットカードの締め日が月末なら12月1ヶ月分の明細が1月10日くらいに、締め日が15日なら12月16日から大晦日までの明細を含めて1月25日くらいに、同期されることがあります。クレジットカード決済で買い物する都度同期されるのであれば、問題はないのでしょうが、締め日後にまとめて同期される場合には、データの同期を待たずに、買い物の際にもらうクレジットカードの控えで(現金での買い物と同じように)クラウド会計ソフトに登録するのも手です。

  6. 医療費の領収書は封筒や缶に1年分まとめて入れておき、さらに月に1度は、医療機関ごと、治療を受けた人ごとにクリップなどでとめておく。交通費(電車、バス)については、領収書に鉛筆やシャーペンでメモ書きしておく。家計簿を毎日つけるのと同じような感覚でやる。
  7. 源泉徴収票と、控除証明書(国民年金保険料、生命保険料、地震保険料、小規模企業共済など)や寄付金の領収書のような所得控除に必要な書類も、ばらけないよう、「確定申告書類」としてまとめて保管しておく。

まとめ

確定申告を早く終わらせるのに「魔法」とか「特効薬」は存在しないと考えます。が、「習慣化」特に毎日記録する、毎月チェックするというルーティンという習慣を作り上げることによって、それが確定申告を早く終わらせるという効能にじわじわとつながっていきます。

さらには、クラウド会計ソフトを使って、会計ソフトへの記録を楽にするのも手です。特に、預金取引は、ネットバンキングの預金の入出金データをほぼデイリーに同期してくれるので、毎日の記録の手間がかなり省け、スピーディーな確定申告につながります。

高いレベルの生産性が求められるこれからの日本社会、クラウド会計ソフトのようなITを利用してでも、確定申告は早めに終了させ、次の一手に早めに集中するという生産性アップ策を取っていくべきです。

(本投稿の執筆時間 70分)

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