経費、活きてますか?~節税策と称して無駄な経費を使わないように
経費を見直そう
フリーランスであれ、会社であれ、企業活動につきものの経費。
経費が売上につながったり、効率化によって人件費などほかの経費の削減や、時間の捻出につながれば、有効な経費といえますが、そのような効果がなく、浪費とか冗費と言える経費もなきにしもあらずといえます。
月次決算、四半期決算、そして年度決算のたびに、経費の内容を見直して(レビューして)次の行動につなげるのはとても重要です。特に、確定申告を迎える個人事業主・フリーランスの方は、昨年1年間の経費を見直す絶好の機会です。
たとえば、こんな経費は無いでしょうか?
- 集まりに出席できなかったり、会報誌も読まなかったりする会の会費→法律などで加入が義務付けられている会でなければ、退会し、会費を払う必要をなくすのも手です。
- 読まない(読めない)ような雑誌の購読料→だらだらと払うくらいなら、思い切って購読契約を解約し、購読料を払わないのも手です。いざ必要となったら、図書館で閲覧するという手段もありです。
- 参加する気分になれない飲み会の飲食代(交際費)→思い切って行かないことにします。変に気を使い、お金も使って気疲れするのはもったいない上、あまり乗り気でないならば他の参加者に失礼になりかねません。
- ビジネスの性質やボリュームに見合わない事務所や店舗の高い家賃→移転(引越し)は頻繁にはできないものと思いますが、思い切って移転すれば、家賃引き下げに成功するだけでなく、場合によっては、リーズナブルな物件に巡り合えたり、転地効果といえるほど気分も変わります。実は、当事務所の移転はリーズナブルな物件が見つかったことによるものでした。1か月あたり1万円、年間12万円の家賃削減は大きいです。転地効果によるリフレッシュ感もあります。
- 節税したいがために、消耗品を買いすぎたり、あるいはまとめ買いと称して使い切れない分量の消耗品を買っていないか→買って使いきれないというのは、ずばり無駄遣いです。経費になって節税できたとしても、経費支出の分は無駄になってしまいます。節税のし過ぎは、お金を逆に減らしてしまいます。
- 携帯電話・スマホの通信費を払いすぎていないですか?→こまめに料金プランを見直して、最適なプランに選択しなおせば、通信費を節約できます。
まとめ
経費の見直しによって、資金の「知らず知らずの」流出を食い止めることができるようになります。経費は利益の減少を通して、節税につながりますが、支出を伴うことから、お金も無くなっていきます。節税も行き過ぎると無駄遣いにつながりかねません。
企業にお金を残したいならば、予算管理などもしつつ経費をしっかりコントロール(モニタリング、レビュー)して、過度の節税に走らず税金もしっかり納める必要がある、ということです。
経費に無駄は発生しがちながら、一方で、攻めの経費があるということも忘れてはいけません。攻めの経費はしっかりと支出し、売上につなげたり、効率化や時間の捻出につなげることが大切です。
たとえば、
- 仕事のスキルを高めるための研修費、セミナー費。
- しっかりと読む新聞図書費。
- 役に立つ情報を収集でき、確実に出席できる会合の会費や交際費
- 効率化に役立つIT機器(ガジェット)
- 事前に費用対効果を十分に検討した広告宣伝費
など、攻めの経費には積極的になって、売上と利益を手にしましょう!
(本投稿の執筆時間 60分)