顧問契約で提供する、会計ソフト登録内容のチェック

顧問契約に基づいて提供するサービスについては、以前の投稿「顧問契約に基づいて提供するサービス」に書いたところですが、そのなかで重要な「会計ソフト登録内容(記帳内容)のチェック」について、具体的に何をチェックするのか、以下に挙げていきます。

会計ソフト登録内容(記帳内容)チェック項目

  • そもそも日付や金額が間違っていないか(領収書や請求書と照合して確認)
  • 経費にできるかできないか
  • 経費にできなければ、減価償却資産とするものかどうか
  • 減価償却資産とする場合、償却年数と償却率は適切かどうか
  • そもそも企業の取引としてではなく、プライベートの取引としなければならないか
  • 売上でも経費でも資産でも負債でも、漏れや二重登録がないか
  • 勘定科目は適切か(もっとも、勘定科目の決定は画一的なものではなく経営判断によるところが大きいので、貴社と協議しながら決めるものもあります)
  • 摘要欄の記載は簡潔明瞭にして十分か(取引先、取引内容の記述)
  • 摘要欄の記載で改善できるところはないか、客観的にみて提案する(当事務所で使用しているクラウド会計ソフトのfreeeであれば「取引先」「品目」「メモタグ」を細かく設定することで、売上や経費の取引先別品目別月次推移や構成割合などの財務分析を詳細にできるよう、アイディア出しをします)
  • 資産の月末残高が、実際の残高と合っているか。例えば、現金勘定なら月末時点の金種表、預金勘定なら預金通帳、売掛金なら請求書などと合っているか
  • 負債の月末残高が、実際の残高と合っているか。例えば、借入金なら返済予定表と、未払金や買掛金なら請求書などと合っているか
  • 消費税区分は適切か
  • その他、専門的判断により必要と認められた事項

月末日後、翌月初から7営業日以内にチェック。

取引を毎日会計ソフトに登録して頂き、月末日後の数日でその月の取引の登録を完了して頂き、その後にチェック開始、翌月初から7営業日以内にチェックを完了し、月次の損益と貸借の状況を把握します。

もっとも、月次ではスピードを重視するので、重要と判断したところのみをチェックして処理を確定させるようにします。重要部分のみ確定させて月次の業績を早期に把握出来るようにします。

重要ではない部分は、決算の際に月次よりも時間をかけて(最大14営業日くらい。その後申告書を作成する時間を確保し、申告期限である期末日後2ヶ月には余裕をもって間に合うようにです)チェックして確定させます。

会計ソフト登録内容のチェックで、適正な決算書と適時の業績把握を

会計ソフト登録内容(記帳内容)のチェックは、第三者である専門家(税理士・会計士)が第三者の視点で行うところに利点があります。

自社のチェックは当然重要ですが、第三者の視点を入れることで、自社では気づかない問題点や改善点に気がつくことがあり、よりよい方法を習得する機会になります。専門家によるチェックを活用するのも経理業務、経営をよりよくする手段です。

(本投稿の執筆時間 60分)

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