監査と四半期レビューとは何が違うのか?
シーズンごとに受けるものですが
皆様の(会社の)中には、季節ごと(四半期ごと)に、監査法人や公認会計士が経理部に来て、作業をしている光景を見る方もいらっしゃると思います。株式を証券取引所に上場している会社は、監査法人または公認会計士の監査を受けなければなりませんが、「監査」という作業が年に4回あるわけではありません。
第一、第二、第三四半期の作業は「監査」ではない
のです。それでは何というのかというと「レビュー」という作業になります。「レビュー」とは、
- 目的は「四半期決算書」のすべての重要な事項について、NGが無いことを確かめること
- 方法は、会社の役員や担当者に質問をすることと、比較や比率などの財務データの分析が主
- なぜそうなのかというと、四半期決算書には(年度の決算書よりも)速報性が求められるから
これを、別の言い方(見かた)で表現すると
- NGがなければ良いので、OKともNGとも判断がつかない事項についてはとりあえず良しとする
- 現物や契約書や請求書や領収書を帳簿と突き合わせるなどの、証拠や根拠を得るための「手間のかかる力仕事」まではしなくていい
- 四半期決算書が業績の方向性をみるのにあるていど役に立てばよく、正確性は強く求められない分、スピーディーな公表を求められる
ということになります。
次回は、監査について書いていきます。
(本投稿の執筆時間 30分)