初めてのフルマラソン完走記~横浜マラソンその1

(横浜マラソン首都高速、横浜ベイブリッジを目の前に)

完走できた要因を振り返る

頭の中で、ゴールラインを超えるシーンをイメージした

横浜マラソンEXPOのステージイベント(選手説明会)では「頭のなか(イメージ)で42.195kmを完走する」と言っていましたが、私は、横浜市役所に展示されていた完走メダルの写真を何度も見て、ゴール後に首にかけてもらったら、完走メダルにキスする、というシーンを何度かイメージしました。

スタート直前で、やっと便秘を解消。以降、走り始めてからトイレには一度も行く必要がなかった

実はスタートの直前まで、4日間便秘が続いていました。

前日と当日の朝にビオフェルミンを飲んで、スタートの直前の仮設トイレでやっと便秘を解消しました。少しでも胃腸をスッキリさせて体重を軽くしたほうが有利と感じています。

また、経口補水パウダーをあらかじめ3gずつ小分けした袋をポケットに入れて走り、給水所で水と一緒に飲みました。体液とほぼ同じ組成の経口補水液は、水よりも利尿作用が低いので、水分を補給できると同時にトイレに行く回数が減ります。これが、トイレに並ぶことによるタイムロスの減少につながりました。

すべての給水所で水分と栄養を補給した

横浜マラソンは18か所の給水所がありますが、全ての給水所で水分をとり、糖質サプリメント(ショッツを4回)やアミノ酸サプリメント(アリスト メダリスト5500を4回とアミノピュア1回)などの栄養を補給しました。

一方、給水所がラッシュ状態だったので、給水所では止まることを許しました。

さらに、後半ほど喉が乾き、30キロ過ぎからは水を2杯飲み、さらに3杯目は頭や背中にかけてヒートした体を冷ましました。

ハイタッチにはなるべく応じた。というより「応じたくて」応じた。

沿道のボランティアや応援する人、給水パフォーマンスをしている人がハイタッチをしてきたら、応じるようにしていました。疲れがあって余裕がないからそこまでできなそうな感じがしますが、いざ実際にやってみると逆で、ハイタッチに応じることで元気を回復できました。ハイタッチに応じようという、能動的なマインドが元気の源になると感じました。それに、なによりも楽しいです!

上を向くようにした

上を向くのは、フォームの修正のためでもあり、安全を図るためでもあり、何よりも走りながら流れる風景を楽しむためです。坂本九さんの歌に「上を向いて歩こう~」とありますが、頭の中で「上を向いて走ろう~」と替え歌を歌っていました。

前泊して睡眠を十分とるとともに、脚を温存した

やれば誰にでもできるとはいえ、やはりマラソンは激しいスポーツです。私の場合21.0975kmを超える距離をさらに21.0975km走ること自体、経験したことのない世界で、なおかつ、脚がどうなるかわからない~痙攣したり、つったり、アキレス腱を切ったりしないだろうか~という不安感でいっぱいでした。

そこで、「非常識マラソンマネジメント レース直前24時間で30分速くなる!」(SBクリエイティブ・岩本能史著)に書かれているとおり、できうる限り脚を温存するため、前泊しました。前日の午後2時くらいから、ホテルで休みました(チェックインは午後3時だったので、1時間くらいはホテルの朝食会場にいましたが)。

自宅のある川崎市麻生区からパシフィコ横浜までは、乗り換えが少なくとも2回ある上、Door to doorで1時間以上楽にかかります。徒歩や乗り換えに伴う当日朝の脚のエネルギーを温存できたばかりでなく、移動時間削減の分は、睡眠時間に充てられました。

これで、「スタートを切る前から疲労している」という状態になならなくて済み、心理的安心感も生まれました。

スポーツタイツを履いた

長距離を走ることによるふくらはぎや膝、腰へのダメージを軽減したいと思い、スポーツタイツを履いたことも完走の重要な要因です。スポーツタイツについては前掲「非常識マラソンマネジメント」にも書かれています。完走のみならず、完走後の痛みや疲労からの回復の早さにもつながったと考えられます。

私が履いていたのはCW-X スポーツタイツ スタビライクスモデル

もともと、2010年から2016年までの富士山の登山の際、登山用タイツを履いていたことから、疲労軽減にスポーツタイツが効くということは実感していたので、とっつきやすかったです。

当日が誕生日だったから

横浜マラソンの当日が誕生日という、幸運なる偶然に恵まれました。やはり、誕生日は完走で飾りたいという思いは強く、完走につながったと感じています。

まとめ

こうやってまとめてみると、はじめてのフルマラソンを完走するために、単に練習を重ねるだけではなく、様々な工夫をしていたと改めて感じました。

フルマラソンという激しいスポーツに取り組むには努力と根性も必要なのでしょうが、やはり、努力と根性だけでは完走できないと思います。

本を読んで勉強したり、スクールやレッスンでフォームやトレーニング法を習ったり、道具を用意したりスケジュールを調整したりと、頭を使う要素が多分にあります。頭脳を使うことが必要です。

さらには、これが一番重要と思うのですが、フルマラソン自体楽しくないと、完走できないんじゃないかと思います。給水パフォーマンスや、沿道でのハイタッチや声掛けはとても楽しく、これがあったからこそ、最後まで苦しくも楽しかったと思っています。

(おわり)

Follow me!