起業を盛んにし企業が集積していくと、麻生区・新百合ヶ丘はさらなる高みに辿り着ける!
(地元の市議会議員、機関紙にてまちづくりの次の段階をどうすべきか、問題提起する)
まだまだベッドタウンの川崎市麻生区、現状に満足してはいけない
川崎市麻生区の人口は17万8千人を超え、これまでのところは増加の一途を辿ってきました。しかしながら、少子高齢化に歯止めがかかっておらず、都心回帰の傾向があることから、今後も増加していくとは限りません。駅まで遠い、徒歩圏外のところは、空き家も増えています。
新百合ヶ丘に事務所を構えていることから、平日の日中に新百合ヶ丘にいることも少なくないのですが、近隣の大学に通う学生・院生を除いては、若手の独身男女が少なく、30代から60代の男性も少ないです。子育て中のママと、60代後半くらいからのシニアの方がほとんどです。
ママの起業についてはもしかしたら、日本有数の「起業適地」なのかもしれません。しかしながら、起業に必要なダイバーシティーの観点からすれば、若手独身男女と働き盛りの男性が少ないというのは、バランスに欠くように思います。さらには、都心のほうに行けば外国人も少なくないのですが、麻生区にももっと外国人がいたようが良いです。
ビジネスタイムの人口構成がこのようになっているということは、麻生区はまだまだベッドタウンの範疇に入る街だということです。日中の活動は都内で、ややもすると休日も地元では過ごさずに、都内や、湘南をはじめ地方にいく傾向がまだまだ強いようです。麻生区は寝る・休息するだけの街にまだまだとどまっている感があります。
横浜市営地下鉄の延伸については、確かに延伸されれば横浜が近くなるので、歓迎すべきことのようにも思いますが、果たして採算が取れるのかとか、横浜方面から新百合ヶ丘への人の流れは増えるのかとか、統計やアンケートの結果を見たわけではありませんが、肌感覚としては懐疑的です。
最近は、しんゆりフェスティバルマルシェや、新ゆりパン祭りなど、新たなイベントが立て続けに開催されるようになり、新百合ヶ丘への集客力を増すための諸活動が増えています。これ自体は素晴らしいと思う一方で、休日のイベントが増えすぎ、イベントによる人の流れの獲得競争、住民に獲得競争が激化しているので、麻生区のイベントが激化する競争に勝利するには、並大抵の努力ではすまないと思います。
それでは、麻生区が街として、どのようになっていけば次の世紀にも盛り上がるのでしょうか。私なりの考えを記します。
起業を促進し企業の集積を図ることによって、次の世紀へと続く街に
麻生区やその近隣に住む人たちが、そもそも長時間かけて都心に通勤しなくてもよいよう、サテライトオフィスやコワーキングスペースを設けます。
新百合ヶ丘駅周辺の空地を開発、さらには空き家をリノベーションするなどして、賃貸オフィスを増やす。企業を誘致します。
さらには、ビジネススクールをつくります。芸術文化系の大学は非常に充実しているので、ビジネススクールにアート性を掛け合わせた、新ビジネスのインキュベーターとして新百合ヶ丘に拠点を持つビジネススクールをつくります。
働き方改革と生産性の向上は、近年特に解決すべき重要事項となっています。通勤によって消耗する体力や精神力を仕事に振り向けられれば、相当に生産性の高い業務が遂行できることは容易に想像できると思います。
都心への通勤を無くして、代わりに麻生区内に企業をつくって、そこから様々なイノベーションを起こせるようになっていけば、人が集まってきます。
最後に、新百合ヶ丘の知名度は上がりましたが、まだまだ知名度が低いほうだと思います。特に外国人に向けての新百合ヶ丘の、麻生区の魅力発信は、外国人を呼び込むという意味で重要になってきます。
世界的には、イノベーションの地は、シリコンバレーに集中していた時代から、上海や深センにも分散してきているとか。麻生区も起業の地、働くまちとしての新たなまちづくりを望みたく、そのためにできること、必要なことを思いつき次第書いていこうと思っています。
(本投稿の執筆時間 45分)