川崎市麻生区は都会だけど里山を楽しむトコロ

2月18日(日)地元・川崎市麻生区の、小田急線百合ヶ丘駅から徒歩12分ほどの「高石特別緑地保全地区」というところに、里山保全活動のボランティアをしてきました。

地面を見てみると、ふきのとうが顔を出し始めています。

新百合ヶ丘駅から少し離れると里山の緑

この日は、間伐と、下草刈りをしました。午前の2時間、ちょっとしたいい運動にもなりました。

さて、麻生区というところは、住宅地開発が進み昭和の頃に比べると緑が減少しているとはいえ、今も豊かな緑に恵まれ、緑の多い地域として知られているところです。新百合ヶ丘駅周辺はすっかり都会ですが、15分も歩いて離れると、緑の豊富さを実感できるでしょう。

里山保全活動をしている高石特別緑地保全地区は、周囲を住宅街に囲まれ、開発されずに原風景のまま残った貴重な場所。フェンスに囲まれ、普段は施錠し入れないようになっています。里山保全活動をする毎月第3日曜日(夏季にはこれに加え平日も月1日活動)と、自然観察会や、枝や蔓や木の実を使ったクラフトワークショップなどのイベント開催時に開放されます。

そして、私が参加しているこの里山保全(ボランティア)団体、「高石みどりの会」という団体です。麻生区には他にもいくつかの里山保全団体があり、川崎市のなかではかなり里山保全活動が盛んな方ではないかと感じています。4月からの新年度からは、小田急多摩線・五月台駅の近くにある「葉積緑地」で活動をしている団体と連携をしようというプランもあります。

里山保全のボランティアに加わったきっかけ

さて、私が里山保全活動に参加するようになったきっかけは、2014年の秋、9月ごろだったと思いますが、地元に貼ってあったラミネートされたポスターを見たからです。また「里山資本主義」を読んでいて、里山に関心を持ち、里山を軸というか核というか舞台にしたコミュニティー、ひととひととのつながりを求めたこともあります。さらには、自分の育った地元を見直してみるいい機会になるのではないかと思ったことです。

長いこと、地元には関心が持てませんでした。最近知り合った方の言葉を借りるならば、住んでいても魂がそこに無いという状態でした。「愛の反対は憎しみではなく無関心」といいますが、まさしく無関心状態。それが、2014年4月に地元に戻って会計事務所も構えることとなり、地元への関心が芽生え始めたと思うのです。

2014年の10月だったと思いますが、初めて高石特別緑地保全地区で作業をしてみて、マイペースで体を動かして下草や(葛の)蔓を刈ったりして、楽しかったんです。一緒に活動をした方とも会話が弾んで、自然に「次もまた行こう」という気になりました。

2015年度には、団体として「高石みどりの会」という名前をつけて、保全活動が続いていきます。私は、交流の機会を増やしたいと思い、忘年会を企画、実行しました。自称「忘年会部長」です。毎年続けています。

2016年度には、緑地(里山)保全活動のための補助金(ハサミやノコギリ、収納庫など保全活動に必要な道具の購入に充当)と、(地域活性化など)公益目的の補助金を市から受けるようになりました。公益目的補助金を活用し、初めて、自然観察会などイベントを開催しました。ワンシーズンに1回。今年度も同じペースで続いています。

2014年の活動初期の頃は、川崎市公園緑地協会の方のリーダーシップもあり、里山保全団体への成長を促される形となったのですが、トントン拍子というか自然にコトが運んでいったような気がします。イベントについても外部からやるように言われた訳でもなく、高石みどりの会内部から自発的に起こりました。spontaneousです。

里山では地域コミュニティーも育ちそう

さて、ワンシーズンに1回、年に4回のイベント、これまでに7回開催してきました。回を重ねるたびにイベントの来場者がわずかに、増えています。平均すると14、5名来場しています。継続は力なりで、今後もわずかに増え続けて行くような感じがします。

保全団体としての高石みどりの会の発足時は、私を含めて9人でしたが、今は13人に増えています。

イベントのたびにチラシをポスティングしたり新聞に織り込んだり回覧板に挟んでもらったりと、草の根の広報活動を繰り返します。ベッドタウンとして発展してしまったこともあり、地元に関心が湧かないのか里山保全に関心が湧かないのか、手応え十分とまでは行かないのですが、地道に少しずつ盛り上がって行くのは感じています。

いい街を判断する基準としては、自然環境とか利便性とか教育環境とか治安とか、様々な要素がありますが、人間関係の環境〜いいコミュニティーがあること〜もまた重要だと思っています。高石みどりの会、コミュニティーの触媒として機能することも期待されている気がします。

終わりに

来月4日(日)には、早春のイベントが予定されています。毎回私は、イベントのときには、来場者の方に差し入れるコーヒーをドリップしています。まだ肌寒い時期ではありますが陽射しは春。里山の中でのコーヒーは格別です。

イベントの詳細と申し込みはこちら→20180304高石みどりの会イベント

東京都心から電車で3、40分程度で、里山の原風景を楽しめるというのも、おつなものではないでしょうか。

(特別緑地の隣の敷地、梅が咲き始めています。)

(本投稿の執筆時間 100分)

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