安定した大企業のサラリーマンと起業家、どちらのリスクが高いのか?どちらもリスクが高いのではないか?だったら楽しい方を選択したい!

社会人の初期までは大企業志向だったが

私は、サラリーマン家庭に育ちました(父は生保に勤務していました)。伯父も商社勤務と、家系的にサラリーマンの家系です。

それに加え、私が学生だった四半世紀前は、金融、商社、マスコミ、外資系金融やコンサル、大手メーカーなど、(上場)大企業に就職する人がまだまだ多い時代でしたし、(上場)大企業でキャリアを蓄積して出世しながら勤め続けるのが主流と思われていました。起業する学生よりも(上場)大企業に就職を決める人のほうが、羨望の的になっていました。

私が就職活動をした1995年(1996年春卒業予定者が対象)は、就職氷河期がいよいよ本格的に始まった年で、志望企業に就職できず、就職浪人する人もいました。

就職活動の頃の私は、特にこれといった強力な志望が無く、それでも「当然のように」大手企業に応募しましたが、強力なモチベーションが欠如しているのを見透かしたのか、受けた銀行、メーカーなどの面接官やリクルーターからは冷たくあしらわれ、なかなか内定を頂けず、やっとこさ、大手電機メーカーの内定をとり、そこに就職しました。

その大手電機メーカーも、一年で辞めてしまいました。正直、長時間残業に、午前0時を過ぎてから終電など無視して銀座に飲みに行くような職場が合わなかったのですが、一方で公認会計士に興味をもち、公認会計士は独立してマイペースに生きていける(大手企業のサラリーマンのままであれば、長期休暇をとって海外旅行などできないが、独立すればそれも可能になる)ところに魅力を感じ、そういう人生を実現したいと、公認会計士に懸けることにしたのです。

起業は案外難しくない。サラリーマン経験があるならなおさら。

さて、時は過ぎ、大学を卒業して22年(3年後に母校から卒業式に招待されることもあり、25年目の「大学2年生」ともいえる)、私の同期の皆さんとはかなりご無沙汰になってしまっていますが、順調にキャリアを重ねて、社会的にも良いポジションを獲得して大活躍していると思っています。

私は「ひとり会計事務所、ひとりコンサルティング企業」として、当分の間(気が変わるまで)やろうと思っていますが、まだまだ、仕事の質を向上したい、QOLを高めていきたいという気満々です。ハングリー精神は、むしろ20代の頃より強いです。業界の中で良いポジションにいるわけではありませんが、納得のいく、満足できる生き方を追求したいと思っています。

さて、最近は、大企業志向も薄れ、最初からベンチャー企業に就職したり、起業する学生が増えていると聞きます。大企業が安定しているという神話は、1997年の山一證券廃業の時に崩れました(ちょうど私が大手電機メーカーを辞めた年です)。自己実現という観点からは、大企業のキャリアは必ずしも必要ではない、そう思う人が増えているように思います。

起業して社会的影響力を強めることも、サラリーマンとして会社を利用して活躍して出世いくことも、根っこは同じのような気がします。どちらも「売る力」「経営管理する力」「適度な忍耐力」「ハングリー精神」が求められると思うからです。

職務遂行能力という点でも、リスクテイクという点でも、働く本質という点でも、サラリーマンと起業家はよく似ている。しかし起業家のほうが自由度が高い。

父がかつて私に言いました。起業家は借金を背負うから、サラリーマンのほうが絶対に安全だと。

そうでしょうか?私はそうは思いません。

サラリーマンも、勤めている会社がいつまでも安泰とは限らない、いつ倒産するか予測はできませんし、何よりもサラリーマンの裁量は、起業家のそれよりも小さいと言えます。

サラリーマン社長の上には、株主総会の監視もあり、業績を達成できない社長は、交替させられます。出世競争を勝ち抜いた安堵もつかの間、出世競争を勝ち抜いても、社長業という仕事のプロであることが常に求められます。

もちろん、起業家は安全ではありません。リスクがあります。しかしサラリーマンも安全ではありません。

何より、毎朝の通勤電車に揉まれることになります。起業家は出勤時間ですら自己の裁量で決められます。

通勤ラッシュから解放されたというだけでも、独立して良かったと思っているくらいです。

一億総活躍ならぬ、一億総起業家がいい!

さて、私は、サラリーマンと起業家の本質は同じであると捉えています。だとするならば、サラリーマンより裁量の広い起業家になったほうが良いと思うのです。

サラリーマンとして、職務遂行能力を高めているならば、起業もできます。どちらも仕事だからです。

雇われている方が楽というのは、その環境に慣れきっているからでしょう。しかし、雇われていても、出世競争は大変ですし、成果を出してより高い報酬を得るのは大変なはずです。こうした大変さを経験できるのであれば、起業も出来ると私は思っています。

現安倍政権は、一億総活躍社会を提唱していますが、私は、一億総起業家になった方が良いと思っています。そのほうがかえって、活気付くのではないかと思いますし。

サラリーマンとして歩んでも、社内起業、新事業などの局面では特に「起業家精神」が求められます。アイディアをどんどん出して、それを失敗しながら具体化する作業は、サラリーマンでも起業家でも必要です。

私もまた、失敗しながら成功を勝ち取りにいく者として、起業家精神を成長させます。起業家になりましょう!

(新百合ヶ丘の夜の風景)

【一日一新 Today’s New Things】

4月9日(月)

カナダドライのSTRONG THE TANSAN

4月10日(火)

新宿三丁目マルイ 猿カフェ

(本投稿の執筆時間 60分)

 

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