freeeへの取引データ登録と仕訳:Amazon→VIEWカード→預金から支払い
当事務所では会計ソフトはfreeeを使っており、銀行、クレジットカード、モバイルsuicaに加えてAmazonも口座として登録し、その取引データを同期するようにしています。
以下では、Amazonで書籍を購入するケースにおいて、
- Amazonで注文・購入
- 購入したものがクレジットカードに課金
- クレジットカードの支払
に至るまで、freeeの取引データ登録と仕訳について解説します。
1 Amazonで書籍を注文・購入
書籍をAmazonで購入し、その購入データをfreeeに同期(連動)すると、Amazonに記録されている詳細な購入内容を、以下の写真のオレンジ色の枠のように、freeeに登録できます。いわゆる摘要欄の入力がとても楽になります。
Amazonに注文した時点では、Amazonで支払手段としているVIEWカード(クレジットカード)への課金はされていません(Amazonから出荷した時点で課金される)。
freeeにおいてAmazonを口座、すなわち勘定科目として登録する意義は、Amazonで注文したものを注文したときに(ほとんどの場合は、注文時点から1~2日後に到着するので、ここでは、注文時と到着時のライムラグは無視する)、Amazonという「未払金」を仕訳として登録するということになります。
クレジットカードという「未払金」の前の段階でAmazonという「未払金」に登録することになります。
仕訳で表すと
(借方)新聞図書費 1,814円
(貸方)Amazon(未払金)1,814円
となります。
2 購入したものがVIEWカード(クレジットカード)に課金
Amazonから注文した書籍が出荷されると、VIEWカード(クレジットカード)に課金されます。
課金されても、クレジットカードの支払口座に設定している銀行口座からの出金はまだ先(出金日は課金月の翌々月4日)ですが、
課金されたことにより、支払い義務を負う先が、AmazonからVIEWカード(クレジットカード会社)に切り替わったことを登録する必要があります。
これがfreeeでいう「口座振替」であり、仕訳で表すと
(借方) Amazon(未払金)1,814円
(貸方)VIEWカード(クレジットカード未払金)1,814円
となります。 未払いとなる先が交代した、というイメージです。
3 VIEWカードの支払い
さて、VIEWカードの月末締めを迎えて、カードでの決済代金をまとめて翌々月4日に銀行口座からの引き落としにより支払うことになりました。
銀行口座から引き落とされる日に、預金残高が減ると同時にクレジットカード未払金も減ります。
これもfreeeでは「口座振替」(銀行口座とクレジットカード口座間の振替)として登録しますが、仕訳で表すと
(借方) VIEWカード(クレジットカード未払金)1,814円
(貸方) 〇〇銀行普通預金 1,814円
となります。
終わりに
Amazonをfreeeで口座として登録するメリットは、デメリット(口座が増えて手間がかかる)よりも大きいです。まとめると
- 取引内容(買ったものの内容)を詳細かつ楽に記録できる
- クレジットカードに課金される前から、購入したものの明細を取り込むことにより、費用と未払金(負債)を素早く把握できる
- クレジットカードのみ登録し、Amazonを登録しなかった場合に比べると、クレジットカード課金前かつAmazonからの到着後の取引について、もれなく把握できる
損益の状況や財政状況をより細かく正確に、手間少なく把握できるといえます。
Amazonはすべてクレジットカード払いだからクレジットカードだけ登録してAmazonは登録しなくていいや、とはせずに、Amazonも登録することをおすすめします。
(本投稿の執筆時間 75分)