余裕をつくるのも仕事のうち

スケジュール表にびっしりと作業やアポイントメントの予定を入れて、びっしり詰まった予定を消化することをよしとする風潮が、会社員でも自営業でも感じられます。私にもそのような習性がありましたし、今もまだまだ残っています。

おそらく、そうすることで達成感を得たり、成果を感じるからでしょう。中には、そうしないと仕事を完了できないという、仕事や会社組織自体にある構造的な問題もあるかもしれません。

生産性について意識したり、ブログを平日(一部土曜日含む)毎日書いたり、一日一新に取り組む中で、気がついたことがあります。

心や体に余裕がないと、または、疲労が溜まっていると、新しいアイディアや行動が生まれにくいということです。

さらに言えば、休まる余裕がないと(職場によっては睡眠時間すら削りますね)、生産性は落ちます

明らかに、頭がスッキリしていて体の疲労が取れていて、心身ともにエネルギーが充填されているときのほうが、仕事が捗ります。ため息が増えたり「疲れたな」という言葉が頭に浮かんで口から出そうになったら生産性低下のサインです。

疲労が溜まっていても、体を壊していても、自分に鞭を打って仕事に邁進する、立ち向かう人が尊敬される世の中が長く続きました。しかし、それだけで尊敬を集めることは、今後は無くなるでしょう。

生産性が高い、残業をしなくとも、単位時間の生産性を上げて所定の成果を叩き出す人、従来残業をしていた時間は家族を大切にする時間に充てる人の方が尊敬されるようになるからです。現に、そうした空気感が、働き方改革の機運の中からも感じられます。

今後は、残業時間や自己犠牲度合いの競争ではなく、生産性の向上と残業削減の両立競争になってきます。

休むことも仕事のうちとは、従来も言われてきましたが、これからは「余裕をつくるのも仕事のうち」になってくると考えられます。

一日、1週間、1ヶ月の予定を立てるときに、あえて何もスケジュールを入れない時間帯や日程を作ります。例えば、1日あたりなら最低1時間、1週間あたりなら最低8時間、1ヶ月あたりなら最低3日というように、何もスケジュールを入れない時間をあらかじめ確保します。

その時間には様々なことができます。例えば

・今後の戦略や戦術を考える

・読書をする

・疲労が溜まっているなら休む、寝る、とにかく疲労から回復する

・突発的かつ急を要する仕事に、残業することなく対処する

・今までやってきた仕事を今までの方法ではなく違ったやり方でやってみる

・いつもは見ないものを見たり、行かないところに行ってみたり、慣れないことをあえてやってみる

・瞑想する

・あえて何もせず、心に浮かんできたものがあれば、その時でも後ででも、メモに書き留める

ビジネスの世界で「マインドフルネス」が流行っていますが、その中にも「瞑想」が取り入れられています。「瞑想」によって、心に余裕を取り戻し、より創造的に、クリエイティビティーを高めて仕事に取り組めるようになることを目指していると思います。

「マインドフルネス」がビジネスの世界で重要視されていること自体「余裕をつくるのも仕事のうち」ということでしょう

スケジュール帳を作業やアポイントメントの予定で(休日であれば遊びや家事の予定で)パンパンに、キツキツに詰めてしまうと、時間に追われて余裕がなくなって疲弊してしまいます。

空いている「余裕」の時間を持ってみると、新しいことに取り組みやすくなり、リフレッシュしやすくなり、かえってチャンスが増すように感じています。

(2017年8月、広島県・尾道、千光寺公園にて。この大空のような余裕を持ちたいと思い)

〈一日一新 Today’s New Things〉

11月29日(水)

久米島、伊江島、石垣島の観光情報のホームページを見る。2週間前の週末に「アイランダー」に行ったこともあり、沖縄の離島に興味が湧いている。好きでリピートしている小笠原諸島だけではなく、他の離島にも行ってみよう、という気になっている。

(本投稿の執筆時間 55分)

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