ミナモザの舞台「Ten Commandments」を観ました
土曜日、久しぶりに舞台を観に行きました。
ミナモザ「Ten Commandments」@こまばアゴラ劇場です(3月31日まで。なお4月5・6日に広島公演あり)
井の頭線・駒場東大前駅近くにあるこまばアゴラ劇場は(演出にもよりますが)100人程度のキャパを持っています。このくらいの小劇場だと、客席と舞台との距離は近く、俳優の息遣いと熱気と迫力がダイレクトに伝わってきます。
演劇はたまに観に行っています。言葉と言葉ではないものーボディランゲージだったり、照明や音響だったり、時には香りや手触りもーによる、劇団とのコミュニケーションが、そこにはあります。
minamozaを初めて観たのは2011年、「日本の問題」というテーマで8つの劇団が短編を連続して公演していたのですが、その中の一作品『指』でした。作品の最後、込められた祈りを感じました。
もともと、社会や政治、経済について考えることを好む社会派好きの私は(堺屋太一、山崎豊子、ちきりんを愛読していることは以前にもブログに書いたところです)、やはり社会派を標榜するminamozaの作品を楽しみにしているところです。
今回のテーマ「私と原子力、その近さと遠さについて」についても、言葉にならない、言葉にできない思いや主張があることを、俳優の繊細な、熱気のこもった、時にコミカルな演技で表現。
表現された言葉だけで、現実社会が動いていく、表現された言葉だけが一人歩きして現実社会を動かしてしまうことを感じました。想像力と想像することの尊さを。
一観客である自分としては、思考や想像を停止させることなく考え続け、なおかつ表現する、言葉でも言葉以外でも表現して、人生をよりよくして社会をよりよいものにしよう、そう思わせる作品でした。
今回は、終演後(ポストトーク後)に残れず、作・演出の瀬戸山美咲さんに感想をダイレクトに伝えられませんでしたが、さらに作品を観てから3日も経ってしまい感想の「鮮度」が失われてしまいましたが、ブログとして残します。
今後も、何か作品に触れたときには、このブログに書いていきます。
(本投稿の執筆時間 70分)